STORY
100年の歴史をもつ町工場が提案する 「新しい日本酒の楽しみ方」
“shitatari”はものづくりの街大阪に位置する中川鉄工によって、 2019年につくられた日本酒を楽しむための酒器です。 100年を超えるモノづくりの歴史をもつ中川鉄工では、 難削材であるステンレスでも薄く切削できる自社の最も得意とする技術を使って、 これまでにない商品を作れないか模索していました。 プロダクトデザイナーの鈴木康祐氏(Breath.Design)と居酒屋でヘロヘロになりながら議論を重ねる中で、 折角ならお互いに好きな日本酒をテーマに取り組んでみようと、生まれたのが”shitatari”です。 その技術は、生まれたての日本酒の一滴を表現した独特のフォルムに生かされただけでなく、 薄肉切削で呑み口を極限まで薄く加工することにより、 唇が器に触れず酒にじかに触れているかのような不思議な感覚を生み出すことにも役立ちました。 日本酒を視覚と触覚という別の角度からも楽しめる、新しい酒器の誕生です。